さて、第1回目は、御本について。

御本と言う名は、江戸時代ある大名が、斑な模様の入った茶碗を焼かせようと朝鮮半島の窯へ送った見本の茶碗(お手本となる茶碗)からその名が付いたとか・・。

斑の様子も環状にでるものや小鹿の背にあるような小さな斑模様などあります。

焼成の方法にも大きく影響されますが、鉄のしわざなんです。


僕は、萩焼の茶碗が好き。

柔らかさを感じさせる茶碗に点々とでた御本。

どうやったら焼けるの?
焼いてみたい?!
よっしゃ、挑戦だぁ(`0´)ノ オウ!

そこでいろいろ調べてみたんですが、やはり1200℃にもなる窯の中をコントロールする定説などなく、どのような模様がでるかは、蓋を開けるまでわからないことの方が多いらしい。窯だけではなく焼きや、温度によってもでたりでなかったりするそうで、鉄は、ほんとに気分屋らしい。

この気まぐれさが、お気に入りのきっかけ。

実家にも猫がいるんですが、寂しがり屋のくせに怒りんぼで気まぐれ。猫

どうもこんなキャラに惹かれるようです。


初めてでた御本の画像

23a0849d.jpg


この時は目玉が飛び出るほど嬉しかったです!
信楽並漉し粘土に透明釉をたまたま攪拌がいい加減で薄掛けになった状態で施釉。匣鉢に炭を入れて還元をかけようと思ったんですが、たまたま炭が底をついて少なめの量、まっナンか焼けるでしょ・・。程度のノリで焼成したんです。そしたら・・。♪v(?(││)?)v♪ブヒブヒ
でも、なんででたのかがわからない???次やってもでないんですよね?。ほんと、鉄の気まぐれさに悩まされました。

そんなこんなでこの窯にあった焼成と匣鉢のコントロールが、失敗の中から生まれてきて、御本を出せそうな状態がわかってきたように思います。

次回は、御本のピンホールについて・・。

26b26085.jpg